スタジオわさびの発展戦略

ここでは、スタジオわさびが考える、自分たちの発展戦略をコラムとして掲載してきます。

私たちの戦略は、時に世間の一般常識とはずれているように感じるかもしれません。 時折、心配の声をお寄せいただいています。

安心してください。 ここのコラムを読めば、いかに私たちが戦略的なクリエイターであるかご理解いただけると信じています。 ファンの皆様に、自身を持って私たちのことを応援していただけるよう惜しみない努力を続けていきます。

スタジオわさび

ファンがどんどん作品を広めてくれることで作品の価値は高まる

スタジオわさびは趣味や遊びでものを創っているわけではありません。ビジネスをしてやっています。 ビジネスの基本は

  1. 高い価値を創り出すこと
  2. その価値をお金にかえること

です。

スタジオわさびが二次創作を推奨する目的は、スタジオわさびの作品の価値を高めることにあります。 どうやって二次創作でスタジオわさびの作品の価値を高めていくのか、今回はその戦略について説明したいと思います。

需要 × 希少性

スタジオわさびでは物事の本質について度々議論をしています。 数ある議論の中でもここでは価値についてお話したいと思います。

みなさんはモノの価値について考えたことはあるでしょうか?価値の高いモノとはどんなモノでしょうか?

「水」を例に考えてみましょう。皆さんにとって「水」は価値のあるモノでしょうか?

もし水を飲めないとしたらどうでしょう。皆さんとても困りますね。水は生きていく上で必須のモノだからです。
水がなければ死んでしまうことすらあるかもしれません。
そう考えると水ってとても価値があるように感じますね。

ところが、実際にはコンビニで売っているペットボトルの水の値段は100円くらいです。誰もが必要とする(=需要がある)モノであるのに、とても価値のあるモノとは思えません。なぜでしょうか?

答えは、水がありふれている、つまり希少性が乏しいことにあります。
日本はよく雨が降るし、湖や川がたくさんあります。水は簡単に手に入るモノです。 そういうモノに価値はありません。

ところが、同じ「水」でも状況によっては価値が高まることがあります。 ちょっと場面を変えて、「砂漠における水」について考えてみましょう。
砂漠ではめったに雨が降らないし、湖もありません。砂漠においては水はなかなか手に入らない希少なものだといえます。 砂漠のような場所では水はとても価値のあるものだと容易に想像できることでしょう。 希少性のあるモノは価値が高いと言えそうです。

さあ、ここまでをまとめると、

  1. 需要が高い
  2. 希少性が高い

この二つの条件を満たして初めて価値の高いモノであるといえます。

モノの価値 = 需要 × 希少性

という構図がなんとなく見えてきました。

さあ、さらに思考を発展させましょう。コンビニの冷蔵庫を思い出してください。一口に「水」といっても、様々な商品がならべてありますね。値段もほとんど違いがありません。
なのに、この中にはよく売れている「水A」という商品とあまり売れない「水B」という商品があります。よくある状況ですね。

「売れる/売れない」のこの差はなんでしょうか?どちらも「水」であることには変わりありません。需要も希少性もさほど変わらないはずです。しかし、具体的な「商品」となると価値には差が出てくるようです。

認知 × 需要 × 希少性

「水A」の方が売れる理由、それは「認知」の差にあります。
「認知」にはいろいろな形がありますが、例えば

  1. 水Aはテレビ CM が流れていて知っている
  2. 水Aの方がうまいと友人が言っていた
  3. 水Bがそもそも水であるとわかっていない
  4. 水Aは目線の高さ、水Bは冷蔵庫の下段の方に陳列されていて水Bの存在に気づいていない

これらは全て認知のされ方です。認知の差によって売れる商品と売れない商品が生まれるのです。
ここまでをまとめると、「商品の価値」には、先程の「モノの価値」に加えて、「認知」という要素が加わります。

商品の価値 = 認知 × 需要 × 希少性

これがスタジオわさびの考える価値の本質です。
私たちは、クリエイターとして「需要があり、希少性の高いゲーム」を創り出せると自負しています。やっかいなのは「認知」の部分です。どんなにおもしろさに自信のあるゲームでも認知がなければ「商品としての価値」はありません。

従来、認知は主にマスメディア広告によって獲得されてきました。売れる商品と売れない商品の違いはシンプルに「広告が流れているかどうか」が主たるところであったというのは想像に難くないでしょう。
スタジオわさびも簡単に広告を流せればいいのですが、困ったことにマスメディア広告を流すための費用はとても高く、スタジオわさびの資金ではできません。

マスメディア広告以外に認知を獲得できるいい方法はないでしょうか? スタジオわさびは考えました。そして気づきます。

二次創作作品 = 品質の高い商品レビュー、口コミ

マスメディア広告以上に信用度の高い広告は口コミ、商品レビューです。 このコラムの読者の中にも、買い物をするときはレビューをよく読んでから買うことにしている人がたくさんいるんじゃないでしょうか。 テレビで見たものよりも、友人がおすすめしたもののほうが買いたい、そんな感覚はありませんか?

更に、インターネットの登場により、誰でも簡単に情報を発信できる時代が訪れました。SNS、ブログ、動画配信と、枚挙に暇がありません。 遠く離れた個人同士がつながり、情報を発信し合っています。 口コミや商品レビューも盛んに行われています。ちょっと検索すればレビューや口コミはたくさん手に入りますね。

信頼度が高く、しかも手に入りやすい情報という意味では、今やマスメディア広告よりも個人発信のレビューや口コミの方が重要な広告になってきたといっても過言ではないかもしれません。 マスメディア広告に頼らなくても、ユーザーのみなさんが少しずつスタジオわさび作品の良さを口コミやレビューで発信してくだされば、 情報は隅々に行き渡り、場合によってはマスメディア広告以上の宣伝効果を上げるのではないか、スタジオわさびはそう考えています。 (しかも広告にかかる費用は0円です!)

特に二次創作は影響力の大きい情報です。 二次創作は文章のない口コミのようなものです。 二次創作は「スタジオわさび作品にはまったということ、好きだという気持ち、情熱」を見る人に対して言葉以上に物語ってくれます。 まだスタジオわさび作品を知らない人がその情熱に触れ、スタジオわさび作品を興味を持ち、手に取ってくれればこれ以上にいいことがあるでしょうか。

スタジオわさびが描く戦略はこういうことです。 誰かがスタジオわさび作品を楽しんでくれる。 その人がファンアートを創る。 また別の誰かがファンアートを見てスタジオわさびの作品に興味を持ってくれる。 この現象がどんどん増えてつながっていけばスタジオわさびの作品の認知は広がり、商品としての価値はどんどん大きくなるのです。

まとめ

  1. スタジオわさびは「ビジネス」としてものを創っている。
  2. ビジネスの重要な要素に「価値の創出」がある。
  3. 価値を高めるにはまず「認知」が必要だ。
  4. 認知を高めるには「レビューや口コミ」が重要な時代になった。
  5. 「二次創作」は良質なレビューや口コミである。
  6. スタジオわさびは二次創作を「推奨」する。

次回はビジネスの基本その2「価値をお金にかえる」についてでも書こうと思います。